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近年、認知症の高齢者の方が増え、2010年には200万人を超えると予想されています。意思疎通が 難しく、ご利用者様の中にも、認知症のために、上手くコミュニケーションが取れない方もいるかもしれません。世界でも有数の長寿国となった日本にとっては、今後の認知症の方との上手な接し方は、重要な課題になると予想されます。 では、どのように接すれば、認知症の方とのコミュニケーションが上手に取れるのでしょうか? 『バリデーション法とは?』 福祉国家であるスウェーデンでは、『バリデーション』という介護法を取り入れ、認知症の方と接しているそうです。このバリデーションとは、共感的理解療法という意味で、アメリカで開発されたコミュニケーション方法の一つです。 簡単に言いますと「相手の気持ちになって会話や行動をする」という、介護にとって当たり前のことですが、認知症の方は独自の世界を持っている方が多く、実際に 実行するのは難しいようです。 例えば、認知症の方に「私の 隣に猫がいるの」と言われたとき、皆さんはどのように答えますか? 実際には、その方の隣には何も いません。その時に「○○さんの 隣に猫なんていませんよ」と、我々の世界に引き込むではなく「その猫はどんな猫ですか?」と言うふうに、認知症の方の世界を理解しようとすることが大切です。このような 会話を続けていると、認知症の方の不安も薄れ、その代わりに「自分を気遣ってくれる人がいるんだ」と いう、温かい気持ちになってくるのです。
『実践から学びましょう』 バリデーションは、本誌や参考 文献を読んだだけでは習得できません。毎日の生活の中で相手の立場になり、気持ちを理解する努力をしなければならないのです。 介護の現場では様々な状況が考えられますが、忘れてはいけないのは、どんなに不可解な行動でも、本人にとっては必ず理由が あるということ。その理由を突き詰めていくことが、相手の気持ちを知る第一歩に繋がります。
余談ですが、日本とスウェーデンでは、高齢者に対する考え方が大きく違うようです。日本では、高齢者を敬う傾向があるようですが、スウェーデンでは高齢者を年齢に関係なく平等に扱うのです。このような意識の違いが、 福祉国家と呼ばれる理由なのかもしれません。
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